日の出から日の入りまで

いちにち商店街は、11時〜15時と、時間としたらとても短いイベントです。「ぱっと現れ、ぱっと消える商店街」というキャッチコピーを考案したのは、当時の青年部長でした。

もっと長い時間やったらいいのに、という嬉しいお声もいただきますが、晩秋の1日は短く、名残惜しい気持ちに浸る間もなく、日が暮れてしまいます。

この日、担当者の重要な「お役目」は、公園の鍵を開け、閉めること。もちろん正式な手続きを踏んでいるとはいえ、「みんなの場所」をすっかりお借りしてしまうわけで、責任重大。毎回、かしこまった気持ちになります。

公共の場所を使うイベントのお約束は「お借りした時よりきれいにして返すこと」。

暮れて行く陽と競うように、公園の忘れ物やごみをチェックして慌ただしく帰途につきます。そして鍵を閉める時は、公園に向かって感謝の気持ちになります。

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商店街にしか、できないこと

おわりのあいさつ(青年部メンバーはもっといますが、皆それぞれのテントで忙しくて全員集合できません!)

いちにち商店街を企画しているのは「世田谷区商店街連合会 玉川地区会 青年部」

世田谷の南側の地域の商店街が「玉川地区会」、その青年部のメンバーです。

普段は、それぞれの地元で、自分の事業はもちろん、お神輿や消防団など、様々な地域活動に忙しく過ごしている人たちです。「いちにち商店街」の企画が例年11月の末なのは、「メンバーの属する地域の秋祭りやお神輿が全部終わって、冬のセールなどのイベントが始まる前」という条件でスケジュールを決めると、この頃しか日程がないのです。

商店街という団体は、それぞれの事業の発展を目的とした営利集団でありながら、非営利的な側面を持った、不思議な組織です。

いちにち商店街の街並みには、企業も公共機関も軒を連ね、一緒に(ほんのいっときの)街をつくりますが、このコンセプトは「商店街にしかできないイベントをしよう」という、玉川地区、そしてこの青年部の強い思いから生まれました。

商店街しかできないこと。

いちにち商店街の「入場料」について


いちにち商店街の来場者は、入り口で「入場料」として「ガーヤン」をもらえます。

そう、入場料を「受け取る」イベントなのです。

「受け取ったあなたは、このまちのお客様ではなく、『参加者』ですよ」という、実行委員会からのメッセージ。

(一応ガーヤンを受け取るかどうかは、意思確認をします。「お客様」でもオッケーですし、それでも十分楽しいですから)

参加者となった人は、会場に並ぶテントに「求人票」を見つけたら、そのテントを「仕事」として手伝います。

出店者に配布されている「お手伝い体験ガイドライン」には、「あなたの仕事の大変さを、帰宅後に語るような体験がベストです」とおねがいしてあります。

子ども好きな大人が「よくできたねぇ!」と褒めるのは、ベストではなく、「ご苦労様でした」と。そして、仕事を評価してもらいたいのです。

「いちにち商店街」はいっときでも「仲間」として受け入れます。

キッザニアは素敵ですが、あくまで子どもも「お客様」。違うのはそこです!!(こだわってるw)